category: ハイさわ~倶楽部・勝手支部
DATE : 2005/05/07 (Sat)
DATE : 2005/05/07 (Sat)
こんなお得な沢があったんだ!
那須・井戸沢を遡行し峠沢を下る
05年7月17日~18日【参考コースタイム】
7月17日 11:30ゲート~三斗小屋宿跡12:15~キャンプサイト12:25
7月18日 6:00入渓~9:00登山道~流石山~大峠分岐10:05~峠沢10:30~12:05キャンプサイト
幕末まであった村の三斗小屋宿の碑
こんなお得な沢があったんだ!というのが第一印象。遡行した井戸沢は、とても明るく源流域はニッコウキスゲやキンポウゲなどが咲き乱れ、アルプスを思わせる。ここだけでも十分満足がいく沢なのに、下降に使った峠沢も、日本庭園を思わせるすばらしい渓相をもっていた。そして、すごいおまけがついていた。登山道に出るとニッコウキスゲの大群落が出迎えてくれたのだ。一山すべてがニッコウキスゲという壮観さに、思わず歓声を上げてしまった。
【17日】午前8時頃に会事務所前をにご~。カーで出発。連休中日のせいか、渋滞にもあわず午前11時半前には深山ダム奥のゲートに到着。残念ながらしっかりと鎖が張られ、ここから三斗小屋宿跡まで歩く。林道をとぼとぼ歩き45分ほどでキャンプ予定地に到着。さっそく焚き火の準備にかかる。あとはやることがないので、缶チュウーハイなどを飲みながら夜を待つが、待ちきれずに明るいうちから、焚き火に点火。たっぷり焚き火に酔いしれた。
ちょっとキモイカ
【18日】 6時ちょうどに入渓する。本流にかかる橋を過ぎて、すぐ左が井戸沢だ。入渓点は涸れていて冴えないが、10分もすると水流が現れ、20分ほどで最初の滝が迎えてくれる。ここは左から越える。小さな滝を越え30分で20㍍滝が現れる。水量も多く、けっこうな迫力。直登はちょっと厳しい。左岸に古い虎ロープが垂れ下がっている。ロープを出し、にご~。がトップで登る。プリンがプルージックで続き、しんがりがヒロナガ。詰めたところがハングっぽくなっていて、最後の二手ぐらいが踏ん張りどころ。残置ハーケンににゅるっとしたテープシュリンゲがぶら下がっている。この先は笹藪で、踏み跡を進むと滝の落ち口にすんなり到着。ロープを出したのは、結局ここだけだった。
ロープを出したF1・20m
ここからはきれいなナメの中を進む。5㍍のナメ状滝は右から越える。ナメがずっと続き、底抜けに明るい。気分そう快。10㍍ナメ滝も水流の中を気持ちよく登る。続く20㍍滝は水流の右、続く7㍍滝は左のヤブを進む。30㍍滝は右岸を登る。ナメで滑りそうだが、階段状になっているので慎重に進めば問題なし。残置ハーケンも3カ所ほどあったので、心配ならビレイも可能。
15㍍滝は右岸から。残置ハーケンもある
雪が多いせいなのか、ずーっとナメ状。段々状の滝を気持ちよく越え高度をかせぐ。10㍍滝は水流のど真ん中をシャワーを浴びながら越える。気持ちよかー。ここまでくると、いよいよ源流域という感が強くなる。花に彩られた緑の中を、天に向かって一筋の道が続く。これぞ天国系!
最後まで続くナメ滝 源頭部に咲くキンポウゲ
ちょろちょろの水流にそって最後まで詰めると、お花畑の中に吸い込まれていくような感じ振り返ると那須連峰が一望できる。さらに詰めるとガレ場になり、その先はニッコウキスゲの群落が出迎えてくれ、急登の疲れもふっとんだ。
一面ニッコウキスゲ
登山道に出て流石山に向かうと、さらにビックリ。これまで見たニッコウキスゲの群落の比ではない、見渡す限りニッコウキスゲで、黄色に染まっているのだ。これに見とれながら登山道を歩いていると、三斗小屋方向からぞろぞろと登ってきたハイカーたちから、興味津々の視線を浴びた。それもそのはず、ヘルメットをかぶり、熊よけの鈴代わりにがちゃがちゃ鳴るカラビナやらエイト環、にご~。の腰にはトンカチまでがぶら下がっているのだから、「いったい何者ぞ」と怪しまれるのも当たり前かも。
痛いほどの視線を跳ね返しながら、大峠分岐から三斗小屋温泉方向へ20分余り一気に下ると峠沢にぶつかる。ここから沢下りとなる。
下りの峠沢はまるで日本庭園
井戸沢とはまた違い、緑と流水と光の絶妙なバランスで構成する渓相が、とても美しい。大きな滝や淵もなく、入渓から1時間半ほどでキャンプサイトに着いた。しめて6時間の行程であったが、大吟醸のような深みのあるハイ・サワーを味わわせてもらった。
那須・井戸沢を遡行し峠沢を下る
05年7月17日~18日【参考コースタイム】
7月17日 11:30ゲート~三斗小屋宿跡12:15~キャンプサイト12:25
7月18日 6:00入渓~9:00登山道~流石山~大峠分岐10:05~峠沢10:30~12:05キャンプサイト
幕末まであった村の三斗小屋宿の碑
こんなお得な沢があったんだ!というのが第一印象。遡行した井戸沢は、とても明るく源流域はニッコウキスゲやキンポウゲなどが咲き乱れ、アルプスを思わせる。ここだけでも十分満足がいく沢なのに、下降に使った峠沢も、日本庭園を思わせるすばらしい渓相をもっていた。そして、すごいおまけがついていた。登山道に出るとニッコウキスゲの大群落が出迎えてくれたのだ。一山すべてがニッコウキスゲという壮観さに、思わず歓声を上げてしまった。
【17日】午前8時頃に会事務所前をにご~。カーで出発。連休中日のせいか、渋滞にもあわず午前11時半前には深山ダム奥のゲートに到着。残念ながらしっかりと鎖が張られ、ここから三斗小屋宿跡まで歩く。林道をとぼとぼ歩き45分ほどでキャンプ予定地に到着。さっそく焚き火の準備にかかる。あとはやることがないので、缶チュウーハイなどを飲みながら夜を待つが、待ちきれずに明るいうちから、焚き火に点火。たっぷり焚き火に酔いしれた。
ちょっとキモイカ
【18日】 6時ちょうどに入渓する。本流にかかる橋を過ぎて、すぐ左が井戸沢だ。入渓点は涸れていて冴えないが、10分もすると水流が現れ、20分ほどで最初の滝が迎えてくれる。ここは左から越える。小さな滝を越え30分で20㍍滝が現れる。水量も多く、けっこうな迫力。直登はちょっと厳しい。左岸に古い虎ロープが垂れ下がっている。ロープを出し、にご~。がトップで登る。プリンがプルージックで続き、しんがりがヒロナガ。詰めたところがハングっぽくなっていて、最後の二手ぐらいが踏ん張りどころ。残置ハーケンににゅるっとしたテープシュリンゲがぶら下がっている。この先は笹藪で、踏み跡を進むと滝の落ち口にすんなり到着。ロープを出したのは、結局ここだけだった。
ロープを出したF1・20m
ここからはきれいなナメの中を進む。5㍍のナメ状滝は右から越える。ナメがずっと続き、底抜けに明るい。気分そう快。10㍍ナメ滝も水流の中を気持ちよく登る。続く20㍍滝は水流の右、続く7㍍滝は左のヤブを進む。30㍍滝は右岸を登る。ナメで滑りそうだが、階段状になっているので慎重に進めば問題なし。残置ハーケンも3カ所ほどあったので、心配ならビレイも可能。
15㍍滝は右岸から。残置ハーケンもある
雪が多いせいなのか、ずーっとナメ状。段々状の滝を気持ちよく越え高度をかせぐ。10㍍滝は水流のど真ん中をシャワーを浴びながら越える。気持ちよかー。ここまでくると、いよいよ源流域という感が強くなる。花に彩られた緑の中を、天に向かって一筋の道が続く。これぞ天国系!
最後まで続くナメ滝 源頭部に咲くキンポウゲ
ちょろちょろの水流にそって最後まで詰めると、お花畑の中に吸い込まれていくような感じ振り返ると那須連峰が一望できる。さらに詰めるとガレ場になり、その先はニッコウキスゲの群落が出迎えてくれ、急登の疲れもふっとんだ。
一面ニッコウキスゲ
登山道に出て流石山に向かうと、さらにビックリ。これまで見たニッコウキスゲの群落の比ではない、見渡す限りニッコウキスゲで、黄色に染まっているのだ。これに見とれながら登山道を歩いていると、三斗小屋方向からぞろぞろと登ってきたハイカーたちから、興味津々の視線を浴びた。それもそのはず、ヘルメットをかぶり、熊よけの鈴代わりにがちゃがちゃ鳴るカラビナやらエイト環、にご~。の腰にはトンカチまでがぶら下がっているのだから、「いったい何者ぞ」と怪しまれるのも当たり前かも。
痛いほどの視線を跳ね返しながら、大峠分岐から三斗小屋温泉方向へ20分余り一気に下ると峠沢にぶつかる。ここから沢下りとなる。
下りの峠沢はまるで日本庭園
井戸沢とはまた違い、緑と流水と光の絶妙なバランスで構成する渓相が、とても美しい。大きな滝や淵もなく、入渓から1時間半ほどでキャンプサイトに着いた。しめて6時間の行程であったが、大吟醸のような深みのあるハイ・サワーを味わわせてもらった。
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