category: ハイさわ~倶楽部・勝手支部
DATE : 2005/10/25 (Tue)
DATE : 2005/10/25 (Tue)
変化に富んだ釜の沢を満喫
・・・笛吹川・東沢~釜の沢東俣
05年10月21日(夜)~23日
【参考コースタイム】
21日 大泉学園9:05~国立府中IC~中央道~勝沼IC~11:40道の駅
22日 道の駅6:50~西沢渓谷入口P~西沢河原(装備装着)8:05~山ノ神9:10~10:15東のナメ沢10:30~釜ノ沢分岐11:30~13:40両門の滝13:55~広川原3:25(幕営)
23日 広川原7:45~4段40㍍ナメ沢9:15~12:00甲武信岳~戸渡尾根~~近丸新道~西沢渓谷入口15:40
千畳のナメ
ガスにけむる東沢。西のナメ滝手前で
凍ってます
【21日】曇、西沢渓谷入口そばの道の駅泊
夜9時、レンタカーで大泉学園駅前を出発。ナビに従って国立・府中インターから中央道に入る。渋滞にもあわず、順調に勝沼インターを下り、先日のヌク沢のときと同様、道の駅でキャンプさせてもらった。他にも沢組の大きなパーティーが泊まっていた。
【22日】曇時々雨、西沢渓谷~広河原
西沢渓谷入口の無料駐車場に車を入れ、午前7時すぎ、いざスタート。東沢の河原に下りてから、装備をつけた。数パーティーが、同じように装備をつけ始めたが、裸足で徒渉していったパーティーもあった。
天気は予報通り、いまにも泣きそうな曇天。なんとか持ってほしいものだ。しばらく進むと、10人近いパーティーが、鶏冠谷に入ろうとしていた。装備をつけていた裸足徒渉組を追いぬいたところで、ついに雨が落ち始めてきた。それほど強い雨脚ではないが、カッパ、ザックカバーをつけて進むことにする。
大雨で敗退した昨年、同時季のときとは、同じ沢とは思えないほど、穏やかな流れを見せている。水温もそれほど冷たくはない。ただ、紅葉はしているものの、鮮やかさはイマイチ、今年はどこでも共通しているようだ。しかし、切り立った崖の上はガスでもやい、幻想的な景観を楽しむことができた。東のナメ滝で遊んでいたパーティーは、天気が良くないので、ここで帰ろうかと相談していた。
釜の沢の入り口、魚止めの滝で休憩後、テンプルさんがカギ付きハンマーの威力でスラブを突破。追いついてきた、見るからにベテラン二人組は、ハンマーでスラブの小さな段差に引っかかっている落葉を払いのけたかと思うと、そこにハンマーを引っかけ、すいすいとスラブを登り、追い越していった。あざやか!
私は、2度目ではあるが、紅葉に彩られた千畳のナメは感動ものだ。千畳のナメが終わると、8㍍スラブ滝、つるつるで左からまくことにした。滝の上も落葉の下はカンテでツルツル、ロープを張ってわたっていると、先行したベテラン2人組の一人が、眼下でつるりん、ドボンと全身沈んでしまった。さらにその先でも、つるりん、ドボン!沢をとことん楽しんでいるようだ。
8㍍スラブ滝の先も、てかてかのスラブ状で、緊張を強いられる。先にベテランが落ちたところで、ついにテンプルさんがつるり、あっと思うまもなくドボン!全身ぐしょぬれに。
その先は、順調に進み、見応えのある両門の滝でしばし休憩。西俣に向かうパーティーが右岸から巻いていった。東俣をめざす我々は、左岸を登る。ここでは、一応、ロープを出すことにし、ヒロナガトップでランニングをとりながら行く。降り口には、シュリンゲが下がっており、苦労せずに滝口に降り立つことができた。
ヤゲンの滝の巻くところで少々戸惑ったが、カンテを少し登ると、確保用の残置ハーケンを発見できた。ここはノーザイルで登り、広川原に無事到着。3年前にきたときと同じ場所に、幕営場所をきめ、焚き火の準備に入った。夕食はもちろん、焚き火でバーベキュー。時間も忘れて、アルコールも進むというものです。
【23日】晴、広河原~西沢渓谷入口
翌朝は、予報通り冷え込み、濡れている沢靴をはくには勇気がいった。沢のあちこちにつららが下がり、倒木には厚い氷もはっていたのだから、相当の冷え込みだったはずだ。
広川原を越え、明るい4段40㍍のナメ滝も順調に通過。しかし、試練が待っていた。木賊沢との分岐を早とちりし、その前に左の沢を直登してしまったのだ。本当の分岐と同様、トラバースするカンテには踏み跡もあり、30㍍ナメ滝を越えたように思えた。とにかく、ここを詰めにつめ、ガレ場にぶつかったところで、右の支尾根に入ろうとしたその直前、頭上から「おーい」と呼ぶ声あり。見上げると、稜線上から一般登山者が集団で手を振っている。ちと恥ずかし。
急いで支尾根に入り、木をつかみ息をきらしながら一登りし支尾根とガレの際を進むと、何と甲武信岳頂上直下の西側に出た。一般登山者もびっくりです。頂上へほんの数メートル登り、そこで装備を解除した。ちょっとしんどいが、頂上への直登ルートとしてはいいかも。ただガレ場からの落石の危険は高そうなので、お勧めはしません。頂上からは戸渡尾根、近丸新道を経由し一気に西沢渓谷入口に下りた。
(反省)甲武信岳への「標識」があった支尾根をトラバースするのでは、早すぎるかなという疑問はあったものの、遡行図上、木賊沢との分岐はここしかない、前回の記憶とも地形が一致しているという思いこみ、踏み跡もありなどが、ミスリードを招いた原因です。ウエブ等での事前確認の徹底、現場での慎重な地形図確認(標高、地形)が必要でした。メンバーのみなさんには、多大なご迷惑をおかけしました。ごめんちゃい。
・・・笛吹川・東沢~釜の沢東俣
05年10月21日(夜)~23日
【参考コースタイム】
21日 大泉学園9:05~国立府中IC~中央道~勝沼IC~11:40道の駅
22日 道の駅6:50~西沢渓谷入口P~西沢河原(装備装着)8:05~山ノ神9:10~10:15東のナメ沢10:30~釜ノ沢分岐11:30~13:40両門の滝13:55~広川原3:25(幕営)
23日 広川原7:45~4段40㍍ナメ沢9:15~12:00甲武信岳~戸渡尾根~~近丸新道~西沢渓谷入口15:40
千畳のナメ
ガスにけむる東沢。西のナメ滝手前で
凍ってます
【21日】曇、西沢渓谷入口そばの道の駅泊
夜9時、レンタカーで大泉学園駅前を出発。ナビに従って国立・府中インターから中央道に入る。渋滞にもあわず、順調に勝沼インターを下り、先日のヌク沢のときと同様、道の駅でキャンプさせてもらった。他にも沢組の大きなパーティーが泊まっていた。
【22日】曇時々雨、西沢渓谷~広河原
西沢渓谷入口の無料駐車場に車を入れ、午前7時すぎ、いざスタート。東沢の河原に下りてから、装備をつけた。数パーティーが、同じように装備をつけ始めたが、裸足で徒渉していったパーティーもあった。
天気は予報通り、いまにも泣きそうな曇天。なんとか持ってほしいものだ。しばらく進むと、10人近いパーティーが、鶏冠谷に入ろうとしていた。装備をつけていた裸足徒渉組を追いぬいたところで、ついに雨が落ち始めてきた。それほど強い雨脚ではないが、カッパ、ザックカバーをつけて進むことにする。
大雨で敗退した昨年、同時季のときとは、同じ沢とは思えないほど、穏やかな流れを見せている。水温もそれほど冷たくはない。ただ、紅葉はしているものの、鮮やかさはイマイチ、今年はどこでも共通しているようだ。しかし、切り立った崖の上はガスでもやい、幻想的な景観を楽しむことができた。東のナメ滝で遊んでいたパーティーは、天気が良くないので、ここで帰ろうかと相談していた。
釜の沢の入り口、魚止めの滝で休憩後、テンプルさんがカギ付きハンマーの威力でスラブを突破。追いついてきた、見るからにベテラン二人組は、ハンマーでスラブの小さな段差に引っかかっている落葉を払いのけたかと思うと、そこにハンマーを引っかけ、すいすいとスラブを登り、追い越していった。あざやか!
私は、2度目ではあるが、紅葉に彩られた千畳のナメは感動ものだ。千畳のナメが終わると、8㍍スラブ滝、つるつるで左からまくことにした。滝の上も落葉の下はカンテでツルツル、ロープを張ってわたっていると、先行したベテラン2人組の一人が、眼下でつるりん、ドボンと全身沈んでしまった。さらにその先でも、つるりん、ドボン!沢をとことん楽しんでいるようだ。
8㍍スラブ滝の先も、てかてかのスラブ状で、緊張を強いられる。先にベテランが落ちたところで、ついにテンプルさんがつるり、あっと思うまもなくドボン!全身ぐしょぬれに。
その先は、順調に進み、見応えのある両門の滝でしばし休憩。西俣に向かうパーティーが右岸から巻いていった。東俣をめざす我々は、左岸を登る。ここでは、一応、ロープを出すことにし、ヒロナガトップでランニングをとりながら行く。降り口には、シュリンゲが下がっており、苦労せずに滝口に降り立つことができた。
ヤゲンの滝の巻くところで少々戸惑ったが、カンテを少し登ると、確保用の残置ハーケンを発見できた。ここはノーザイルで登り、広川原に無事到着。3年前にきたときと同じ場所に、幕営場所をきめ、焚き火の準備に入った。夕食はもちろん、焚き火でバーベキュー。時間も忘れて、アルコールも進むというものです。
【23日】晴、広河原~西沢渓谷入口
翌朝は、予報通り冷え込み、濡れている沢靴をはくには勇気がいった。沢のあちこちにつららが下がり、倒木には厚い氷もはっていたのだから、相当の冷え込みだったはずだ。
広川原を越え、明るい4段40㍍のナメ滝も順調に通過。しかし、試練が待っていた。木賊沢との分岐を早とちりし、その前に左の沢を直登してしまったのだ。本当の分岐と同様、トラバースするカンテには踏み跡もあり、30㍍ナメ滝を越えたように思えた。とにかく、ここを詰めにつめ、ガレ場にぶつかったところで、右の支尾根に入ろうとしたその直前、頭上から「おーい」と呼ぶ声あり。見上げると、稜線上から一般登山者が集団で手を振っている。ちと恥ずかし。
急いで支尾根に入り、木をつかみ息をきらしながら一登りし支尾根とガレの際を進むと、何と甲武信岳頂上直下の西側に出た。一般登山者もびっくりです。頂上へほんの数メートル登り、そこで装備を解除した。ちょっとしんどいが、頂上への直登ルートとしてはいいかも。ただガレ場からの落石の危険は高そうなので、お勧めはしません。頂上からは戸渡尾根、近丸新道を経由し一気に西沢渓谷入口に下りた。
(反省)甲武信岳への「標識」があった支尾根をトラバースするのでは、早すぎるかなという疑問はあったものの、遡行図上、木賊沢との分岐はここしかない、前回の記憶とも地形が一致しているという思いこみ、踏み跡もありなどが、ミスリードを招いた原因です。ウエブ等での事前確認の徹底、現場での慎重な地形図確認(標高、地形)が必要でした。メンバーのみなさんには、多大なご迷惑をおかけしました。ごめんちゃい。
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