category: ハイさわ~倶楽部・勝手支部
DATE : 2006/08/20 (Sun)
DATE : 2006/08/20 (Sun)
憧れの一本は宝石のような沢
北アルプス黒部川・赤木沢
【参考コースタイム】
8月16日(水)
折立08:15~三角点09:45~太郎平小屋12:00/12:40~薬師沢小屋14:53
8月17日(木)
小屋05:40~赤木沢出合07:00/07:35~大滝上09:50/10:18~中俣乗越11:53/12:10
黒部五郎岳13:40/13:45~黒部五郎小舎15:53
8月18日(金)
小舎05:45~三俣蓮華岳07:08~双六小屋10:50/11:15~鏡平山荘13:10/13:25ワサビ平小屋16:43/17:00~新穂高温泉18:00
さあ、いよいよ憧れの赤木沢だ。メンバーはやっとこ男・女+ケムタクだ。昨年は、ザックにギア類も入れて準備万端で薬師沢小屋までいったものの、思わぬじゃまが入って、あえなく通過、悔しい思いをした。
台風10号にドキドキ
昨年と同様、練馬区役所前から高速バスに乗り込み、翌朝、富山駅に到着。富山電鉄前から別なバスに乗り換え、折立まで行く。意外と登山者は少ない。最初から急登となるが、全員快調で太郎平へはお昼に着いた。小屋の人に台風情報を聞くと、西へ逸れそうとのこと。やった!
あとは薬師沢小屋までのんびり下り、と思いきや、けっこう急な下りだった。さっきのんだ缶酎ハイが効くー!(相変わらず、いい加減な記憶力)。それでも、予定よりも早い3時前に薬師沢小屋に着いた。この周辺はキャンプ禁止なので、今回は久々の小屋泊まり。夕食は5時からなので、さっそく小屋前にマットをひいて前夜祭。昨年あった缶酎ハイは売り切れでがっかりだったが、梅酒サワーと純米酒缶(黒部の地酒)で気分は最高です。(今回は沢+縦走ということで軽量化に心がけ、持参の酒は最小限にした)
小屋のご飯は、以前は「芯が残ったメッコメシ」というイメージだったか、まっこと美味しく、たらふく食べてしまった。寝床も一畳に3人を覚悟していたが、これまた布団一枚に一人という贅沢。おかげでぐっすり眠ることができた。
あたしゃ、酔っぱらって、早々にぐっすり寝込んでしまったが、夜中に目を覚ますと、やっとこ女が「台風は西に逸れたよ」と教えてくれた。小屋では衛星放送を受信していて、テレビの天気予報で確認していた。トイレのついでに、外に出てみると満点の星、ほし、☆。月も出ていてヘッデンなしでも歩けそう!よし!!と気合いを入れ直して、もう一寝入り。
黒部川奥の廊下の清流の上は、青空いっぱい。小屋でお弁当にしてもらった朝食を受け取り、重いザックも何のその、期待に胸躍らせ、いざ出発!
ダイブで検温
まずは、小屋前の梯子を使って奥の廊下に降り立つ。しばらく左岸を歩く。トップはやっとこ女、ケムタク、やっとこ男と続く。突然、目の前のケムタクがよろよろ、ざぶーん!と、ダイブ。起きあがりしな「思ったより冷たくないわ」。なんと、献身的なことか!全身を使って、水温を確かめるとは・・・。
巻き道もよく踏まれていて、順調に進む。ただ一カ所、エメラルドグリーンのトロ。水流通しなら泳ぐしかない。左岸にはハーケンに古いシュリンゲが残置してある。やっとこ女は足が届かずギブアップ。大柄なケムタクに交代するが、けっこう大変で、後ろから足を持ち上げてやって、やっと突破。二人はお助けロープを出してもらい越える。巻き道もあるのだろうが、崩落していてちょっとこわい。
輝くエメラルド
そして、赤木沢出合。写真で見てきたように、プールのように広い。左岸をへつっていけそうだが、濡れるのもいやなので、巻くこととする。どろんこルンゼをひと登りで、赤木沢に入る。こちらから見る出合は、朝日をきらきらはね返し、エメラルドグリーンに輝く水面に、しばし見とれる。ここで朝飯とする。小屋で用意してもらった、ちまきも美味。
赤木沢出合
赤っぽいナメをゆっくりと歩き出す。すぐにエメラルドグリーンの淵を従えた2段20m滝に出会う。今回最初の滝だけに、感動!!である。清冽な流れと澄み渡った空、両岸には、オレンジ、黄色、紫など原色も鮮やかな高山植物の花々が草原の中に浮き立ち、我を忘れる光景に酔いしれる。
最初の滝は2段20m
2段20m滝の直下から
美しいナメが続く
空へと続く4段の連滝
赤木岳に続く稜線が見えてきた
おいおい、赤符じゃなかよ! それは花
瀞や淵、ミニゴルジュなどをときにはシャワーを浴びながら、気持ち良く越し、いよいよ、赤木沢最大の20m大滝が遙か向こうに見えた。しかし、間近に見ても、正直いってイマイチ。でも、許します、これだけ美し滝を従えているのだから。とはいえ、直登は一見して無理、巻き道を探す。直下の5m滝の右かなと一瞬思ったが、どうみても上部は行き詰まりそう。で、もうちょっと下ったところにあるミニルンゼ状を登る。こんな簡単なところでいいのかな~と疑心暗鬼。先行したやっとこ女が、「赤符があるよ」と叫ぶ。「よし!じゃ、ゴー」とやっとこ男。ところが、しばらく登ると、それはどう見ても花、おいおい…。でも、やっぱり正解、踏み跡をひろって、左にトラバースすると見事、大滝の上に出た。そのまま上方に進めば、大滝直上の5m滝も難なく巻くことができた。ちょっと、拍子抜けです。
つづく
赤木沢の源頭部の草原
黒部五郎岳直下の雪渓
黒部五郎小舎のテントサイト
北アルプス黒部川・赤木沢
06/8/15夜~18 晴れのち曇り
【参考コースタイム】
8月16日(水)
折立08:15~三角点09:45~太郎平小屋12:00/12:40~薬師沢小屋14:53
8月17日(木)
小屋05:40~赤木沢出合07:00/07:35~大滝上09:50/10:18~中俣乗越11:53/12:10
黒部五郎岳13:40/13:45~黒部五郎小舎15:53
8月18日(金)
小舎05:45~三俣蓮華岳07:08~双六小屋10:50/11:15~鏡平山荘13:10/13:25ワサビ平小屋16:43/17:00~新穂高温泉18:00
さあ、いよいよ憧れの赤木沢だ。メンバーはやっとこ男・女+ケムタクだ。昨年は、ザックにギア類も入れて準備万端で薬師沢小屋までいったものの、思わぬじゃまが入って、あえなく通過、悔しい思いをした。
台風10号にドキドキ
昨年と同様、練馬区役所前から高速バスに乗り込み、翌朝、富山駅に到着。富山電鉄前から別なバスに乗り換え、折立まで行く。意外と登山者は少ない。最初から急登となるが、全員快調で太郎平へはお昼に着いた。小屋の人に台風情報を聞くと、西へ逸れそうとのこと。やった!
あとは薬師沢小屋までのんびり下り、と思いきや、けっこう急な下りだった。さっきのんだ缶酎ハイが効くー!(相変わらず、いい加減な記憶力)。それでも、予定よりも早い3時前に薬師沢小屋に着いた。この周辺はキャンプ禁止なので、今回は久々の小屋泊まり。夕食は5時からなので、さっそく小屋前にマットをひいて前夜祭。昨年あった缶酎ハイは売り切れでがっかりだったが、梅酒サワーと純米酒缶(黒部の地酒)で気分は最高です。(今回は沢+縦走ということで軽量化に心がけ、持参の酒は最小限にした)
小屋のご飯は、以前は「芯が残ったメッコメシ」というイメージだったか、まっこと美味しく、たらふく食べてしまった。寝床も一畳に3人を覚悟していたが、これまた布団一枚に一人という贅沢。おかげでぐっすり眠ることができた。
あたしゃ、酔っぱらって、早々にぐっすり寝込んでしまったが、夜中に目を覚ますと、やっとこ女が「台風は西に逸れたよ」と教えてくれた。小屋では衛星放送を受信していて、テレビの天気予報で確認していた。トイレのついでに、外に出てみると満点の星、ほし、☆。月も出ていてヘッデンなしでも歩けそう!よし!!と気合いを入れ直して、もう一寝入り。
黒部川奥の廊下の清流の上は、青空いっぱい。小屋でお弁当にしてもらった朝食を受け取り、重いザックも何のその、期待に胸躍らせ、いざ出発!
ダイブで検温
まずは、小屋前の梯子を使って奥の廊下に降り立つ。しばらく左岸を歩く。トップはやっとこ女、ケムタク、やっとこ男と続く。突然、目の前のケムタクがよろよろ、ざぶーん!と、ダイブ。起きあがりしな「思ったより冷たくないわ」。なんと、献身的なことか!全身を使って、水温を確かめるとは・・・。
巻き道もよく踏まれていて、順調に進む。ただ一カ所、エメラルドグリーンのトロ。水流通しなら泳ぐしかない。左岸にはハーケンに古いシュリンゲが残置してある。やっとこ女は足が届かずギブアップ。大柄なケムタクに交代するが、けっこう大変で、後ろから足を持ち上げてやって、やっと突破。二人はお助けロープを出してもらい越える。巻き道もあるのだろうが、崩落していてちょっとこわい。
輝くエメラルド
そして、赤木沢出合。写真で見てきたように、プールのように広い。左岸をへつっていけそうだが、濡れるのもいやなので、巻くこととする。どろんこルンゼをひと登りで、赤木沢に入る。こちらから見る出合は、朝日をきらきらはね返し、エメラルドグリーンに輝く水面に、しばし見とれる。ここで朝飯とする。小屋で用意してもらった、ちまきも美味。
赤木沢出合
赤っぽいナメをゆっくりと歩き出す。すぐにエメラルドグリーンの淵を従えた2段20m滝に出会う。今回最初の滝だけに、感動!!である。清冽な流れと澄み渡った空、両岸には、オレンジ、黄色、紫など原色も鮮やかな高山植物の花々が草原の中に浮き立ち、我を忘れる光景に酔いしれる。
最初の滝は2段20m
2段20m滝の直下から
美しいナメが続く
空へと続く4段の連滝
赤木岳に続く稜線が見えてきた
おいおい、赤符じゃなかよ! それは花
瀞や淵、ミニゴルジュなどをときにはシャワーを浴びながら、気持ち良く越し、いよいよ、赤木沢最大の20m大滝が遙か向こうに見えた。しかし、間近に見ても、正直いってイマイチ。でも、許します、これだけ美し滝を従えているのだから。とはいえ、直登は一見して無理、巻き道を探す。直下の5m滝の右かなと一瞬思ったが、どうみても上部は行き詰まりそう。で、もうちょっと下ったところにあるミニルンゼ状を登る。こんな簡単なところでいいのかな~と疑心暗鬼。先行したやっとこ女が、「赤符があるよ」と叫ぶ。「よし!じゃ、ゴー」とやっとこ男。ところが、しばらく登ると、それはどう見ても花、おいおい…。でも、やっぱり正解、踏み跡をひろって、左にトラバースすると見事、大滝の上に出た。そのまま上方に進めば、大滝直上の5m滝も難なく巻くことができた。ちょっと、拍子抜けです。
つづく
赤木沢の源頭部の草原
黒部五郎岳直下の雪渓
黒部五郎小舎のテントサイト
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